おかあさんだいっきらい
小学校何年生のときだったかな・・・
読書感想文を書くために推薦図書を母が買ってきた。
物心つく前から、自分でモノを欲しかったことないし
自我を出すこともなかったし、もともと依存心も強い。
自分が母になった今になって思うと、
そのように育てられていたのかと思う。
感想文の題材も、自分で選ぶ前にいつも母が買ってきていた。
そんな母を内心、疎ましく思い始めていた頃だったと思う。
どんなときにこの本を買ってこられて、
幼心に胸がちくっとしたことを思い出す。
母に見透かされたように思ったが、
もちろん、母は気がついていなかったと思う。
なぜなら、その後も私が考える前に次々、
前もって準備してくれていたから。